生薬紹介 大棗(たいそう)とは?
『大棗』はクロウメモドキ科のナツメの果実を乾燥させたものになります。
右がその写真ですが果実を乾燥させているのでシワシワな実になっています。
ナツメはそのままで食されることも多く、りんごに似た味のする果実です。ちなみに薬膳料理のサムゲタンなどに使われており、中国や韓国では日常的に食べられている食材なんですね。
大棗はビタミン・葉酸・食物繊維・ミネラルなど多くの成分が含まれおり、『神農本草経』では上薬に分類され、ナツメを食べていれば老いないといわれるほど無毒で体によい果実の一つです。
そんな大棗も漢方領域では、様々な目的で使用されます。
消化管の機能を整えて、吸収をよくすることで体力を補ったり、血の不足を補うこと不眠や不安状態を改善させる目的などに用いられたり、他の生薬から消化器を保護したりなどなど・・・。
漢方薬では、葛根湯や桂枝湯にも配合される、とてもポピュラーな生薬の一つです。

参考:原典に拠る重要漢薬 平成薬証論 著者:渡邊武 発行元:雄渾社漢方出版事業部
訓和 古方薬議 木村 長久 日本漢方醫學會出版部
公益財団法人 日本薬剤師研修センター 漢方薬・生薬薬剤師講座テキスト
薬膳コンサルタント認定講座 薬膳の基礎と漢方論
西東者 薬膳・漢方食材&食べ合わせ手帖
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