生薬紹介 当帰(とうき)とは??
本日ご紹介する生薬は、『当帰』(旧体では當歸)になります。
配合されている漢方薬は多数ありますが、代表的なものでいえば、『当帰散』、『当帰芍薬散』、『四物湯』などが有名です。
どれも婦人科系でよく使用される漢方薬で、当帰は婦人科の領域で特に効果を発揮します。(もちろん他にも様々な場面で使用しますよ❕❕)
当帰は補血(血を補う)の代表的な生薬で、血を補い、血流を改善する効果があります。
また、寒熱の薬性は『温』に該当するため、体を温め、循環器系を正常化する効果もあります。
循環をよくするので、便秘なども用いられることもあるなど、様々な使い方をする生薬の一つです。
ちなみに当帰は無毒ともいわれているので非常に安全性も高い生薬です。
※ちなみに原典では当帰芍薬散はお酒で飲むようにと書かれています。お酒は体を温めるので、お酒で飲むことでより体を温めて、血流をよくする目的や胃腸障害を防止する目的かと思われます。
参考:原典に拠る重要漢薬 平成薬証論 著者:渡邊武 発行元:雄渾社漢方出版事業部
訓和 古方薬議 木村 長久 日本漢方醫學會出版部
公益財団法人 日本薬剤師研修センター 漢方薬・生薬薬剤師講座テキスト
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保険調剤以外にも漢方相談、健康に関する相談、食養生を信念に自然食品の提供など、地域の皆様の健康を支える一旦になるべく日々業務に勤しんでいます。また県立総合・桜が丘・清水病院・静岡病院など様々病院の処方箋も受け付けます。ぜひお気軽にご利用ください!

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