生薬紹介 桂皮・桂枝とは?

『桂皮』と『桂枝』は、スパイスでも使用されるシナモンの仲間になります。なので直接においを嗅ぐとあの独特な香りを感じます。桂皮には健胃作用がありますが、あの香りから芳香性健胃薬として使用されています。
『桂皮』と『桂枝』は同じ植物からとれるものでですが、使用目的は異なるので注意が必要です。
桂皮は主に体の中から温める作用があり、温性の作用は桂枝よりも強いので、より冷えている方に適してします。
桂枝は主に体表の湿り気をとり発汗作用を促進す作用があります。桂枝そのものが発汗剤というわけではなく、汗を出すのを助けるようにイメージをもったほうがいいかもしれません。以上から漢方薬では『桂皮』と『桂枝』を使い分けて使用しています。
配合されている漢方薬では『葛根湯』、『桂枝湯』、『小青竜湯』、『桂枝茯苓丸』などが有名ですね。

桂枝

参考:原典に拠る重要漢薬 平成薬証論 著者:渡邊武 発行元:雄渾社漢方出版事業部
訓和 古方薬議 木村 長久 日本漢方醫學會出版部
公益財団法人 日本薬剤師研修センター 漢方薬・生薬薬剤師講座テキスト

●ハロー薬局株式会社の紹介


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しろくま薬局北街道店

投稿者プロフィール

morihiro
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しろくま薬局北街道店の管理薬剤師をしています。
●資格
漢方薬・生薬認定薬剤師
研修認定薬剤師

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