桜エビについて

静岡県の駿河湾で水揚げされる桜エビ

●漁期と味わいの違い
資源保護のため、漁期は春(3月~6月)と秋(10月~12月)の年2回に厳しく制限されています。
春の桜エビ:冬を越して成長し、殻がやや硬めで旨みが凝縮されています。かき揚げにする香ばしさが際立ちます。
秋の桜エビ:夏に生まれた新エビが中心で、殻が柔らかく甘みが強いのが特徴。刺身や丼ものに向いています。

●桜エビの栄養素

アスタキサンチン赤い色素成分でビタミンEの500~1000倍ともいわれる強力な抗酸化作用を持ちます。眼精疲労の軽減や生活習慣の予防、美肌効果が期待されています。
カルシウム殻ごと食べるため、含有量は極めて豊富です。骨粗鬆症の予防だけでなく、筋肉収縮も精神の安定に寄与します。
タウリンアミノ酸に似た成分で、血中コレステロールの抑制や血圧の正常化を助けます。疲労回復や肝機能の強化に有効です。
キチン・キトサン殻に含まれる多糖類で脂肪の吸収を抑え、体外への排出を促すダイエット効果やコレステロール低下が期待できます。
DHA青魚と同様に必須脂肪酸を含み、記憶力の維持や脳の神経発達をサポートします。

●薬膳の視点
中医学(薬膳)では、エビは「補腎(ほじん)」といって、生命エネルギーの源である「腎」を養う食材とされます。体を温める性質が強く、冷え性の改善や、気力・体力が落ちた時の滋養強壮に最適です。


※参考 日本医科大学広報誌
薬剤師・国際中医師:望月龍太