柴胡剤について

胡剤(さいこざい)とは?ストレス社会に寄り添う漢方薬

現代社会では、日々のストレスや緊張、自律神経の乱れから「原因のよくわからない体調不良」に悩む方が増えています。漢方では、こうした心身の不調に効果的な生薬として「柴胡(さいこ)」がよく用いられます。この柴胡を主成分とした一連の処方を柴胡剤(さいこざい)と呼びます。

柴胡剤は、主に体内に滞ったストレスの気(エネルギー)を巡らせ、自律神経のバランスを整える役割を果たします。

【主な特徴】こんなお悩みにおすすめです

  • 原因不明のイライラ、不安感、落ち込みがある
  • ストレスがたまると胃腸の調子が悪くなる
  • 肩こり、頭痛、のぼせ感やめまいがする
  • 胸やお腹のあたりが張って苦しい(腹診で胸脇苦満と呼ばれる状態)
  • 疲れているのに眠れない、途中で目が覚めてしまう

体質や症状に合わせた代表的な柴胡剤

柴胡剤と一言で言っても、患者様の「体力(証)」や「症状のあらわれ方」によって使うお薬が異なります。

処方名おすすめの体質・症状
大柴胡湯(だいさいことう)体力が比較的充実しており、がっちり体型の方。便秘がちで、強いイライラや脇腹の張りがあるときに。
柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)体力は中等度以上。精神的な不安が強く、動悸や不眠、精神的な緊張が強く出るときに。
加味逍遙散(かみしょうようさん)体力があまりなく、イライラ・のぼせ・肩こりなどがコロコロ変わる方に。女性の月経不順や更年期症状にも代表的。
柴胡桂枝湯(さいこけいしとう)体力中等度以下。胃腸が弱く、みぞおちのあたりが張って痛む方や、風邪の治りかけの不調に。
補中益気湯(ほちゅうえっきとう)体力が低下し、胃腸が弱って元気がでない方に。柴胡の力でエネルギーを引き上げます。

※漢方薬は、ご自身の体質にぴったり合ったものを選ぶことがとても大切です。「なんとなく調子が悪い」「どの漢方が合うかわからない」という方は、ぜひお気軽に当院(当薬局)までご相談ください。

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